特定技能「介護」の受け入れ人数上限到達時期について

出入国在留管理庁より最新の特定技能在留外国人数が公表されました。

現在、特定技能「介護」分野における 2024年度〜2028年度(5年間)の受入見込数(事実上の上限)は 126,900人 と設定されています。近年の急激な増加ペースをもとに試算を行うと、2027年10月頃にはこの上限に到達し、受け入れがストップ(停止)する可能性 が浮かび上がってきました。

介護施設・法人等で特定技能の受け入れをご検討中の方は、事業計画の見直しや早めの決断が求められます。

1. 過去3年間の人数推移と「加速率」

まず、直近の6月末時点における特定技能「介護」の在留外国人数の推移を見てみます。

年月在留 外国人 数前年比増加数
2024年6月36,719人—
2025年6月54,916人+18,197人
2026年6月79,884人+24,968人

増加数そのものに着目すると、2025年(+18,197人)から2026年(+24,968人)にかけて 約1.37倍 に拡大しています。

  • 増加人数の加速率:24,968/18,197=1.3721(約1.37倍)

このように、年間ベースでの純増数は加速度的に増えている状況です。

2. 今後の予測:2027年6月時点での残り枠は?

2026年6月時点での上限までの残り枠は以下の通りです。

  • 残り枠(2026年6月時点):126,900人 – 79,884 = 47,016人

ここから、前述の「年間1.3721倍」の加速ペースが継続すると仮定して今後の推移を予測します。

2026年6月〜2027年6月(1年間)の増加予測

  • 予測増加数: 24,968人×1.3721 =34,258.6人
  • 2027年6月時点の推定人数: 79,884人+ 34,258.6人 = 114,142.6人
  • 残り枠(2027年6月時点): 126,900人 – 114,142.6人= 12,757.4人

2027年6月の段階で、上限枠に対する残数はわずか約12,700人程度となります。

3. 上限到達(受入停止)の時期予測

さらに翌期(2027年6月〜2028年6月)の年間予測増加数は、同様に加速率を適用すると 約47,006.2人(34,258.6 × 1.3721)と試算されます。

この年間ペースで2027年6月時点の残枠(12,757.4人)が埋まるまでの期間を計算すると:

  • 到達にかかる期間(2027年6月末起算):12,757.4人/47,006.2=0.2714年(約3.26ヶ月)

2027年6月末から約3.26ヶ月経過した時点、つまり 2027年10月頃に受入上限(126,900人)に達する計算 となります。

※本試算は、出入国在留管理庁の公表データをもとに「近年の増加スピードの加速傾向(前年比約1.37倍)が今後も継続する」という前提で算出した当社独自の推計値です。制度改正や世界情勢の変化により前後する可能性があります。

まとめ:介護事業者様へのお願い

上限(126,900人)に達した場合、運用上の措置として新規の受入申請や在留資格変更が一時停止される可能性が高まります。

来年(2027年)の秋頃には枠が埋まるリスクを踏まえると、技能実習生の特定技能移行や新規の海外現地採用など、外国人材の活用を検討されている法人におかれましては、可能な限り早めの意思決定と準備手続きを開始されることを強く推奨いたします。